前回、柏とのアウェーで日立台にお邪魔した際はアウェー席の指定がとれず、ついアウェー寄りのバックスタンドをとった。アウェー席側に通り抜けられないことも、周りがほぼ360度柏のファンということも知らなかった。サッカーはみやすい席なのに、雰囲気は微妙。しかも日産のゆるゆるな席とりに慣れていたため、満員にびっくり。我が家の司令塔・俊介、当時2歳が座る場所も取れずに通路にエスケープした。
その反省を生かして、カシマでは早々にアウェー自由席が発売になったその日に購入した。
が、スタジアムでは緩衝帯の過剰なまでの設置や、予想を上回る多くのマリノスサポーターが駆けつけた事もあって、自由席に全然場所が取れない。けど、さすがは同じトリコロールの旗の下に集まった同志が、席を代わってくれて三人横並びの席を確保。
しかも試合開始一時間前に、自由席がパンパンになったのを受けて、急きょ1ブロック分、緩衝帯を縮める形で座席が拡張されることが決まった。
こうして、やや中心部からは外れるけど、前方で、出入り口にも近い席が取れた。
通路のすぐ後ろの席だったので息子が暴れると、すぐ席を離れられるのはありがたい。今後も、「人の前を通らずに往来できる席」の確保が、子連れの最優先課題だと痛感。完全に今回は運が良かっただけ。
下の写真にもあるようにこの席から眺めるトリパラは最高だったー。
鹿島国の遠さについて、さんざんいろんなことを言う方がいるが、自家用車を使えば、不便さはほとんど感じなかった。スタジアム駅
の西側には、広大な駐車場があり、最も近いものならスタジアムまで徒歩5分以内だ。早めについたことと、そもそも客が少なめだったことから、いい場所に500円で止められた。そうすると帰りが圧倒的に楽で、8時にスタジアムを出て、10時ちょうどには都内、神奈川寄りの自宅についた。これ、実は新横浜周辺が混んだ場合の日産からの帰りとそんなに変わらないのだ。(最近は溝の口からバスに乗ることが多い) 車で行ったとしても、けっこう歩くは、値段が高いわ。
土地柄なのか地元の方々の運転が荒いのには驚いたが、迂回路が鹿島のHPで案内されており、この情報も有効だった。
ちなみに、家族揃って青の25番を背負ったまま、スタジアムから駐車場に向かう帰路に、60-65歳くらいの赤いユニを着たおばちゃまに声をかけられた。「マリノス、うまかったねぇ、勝って良かったねぇ。こっちも頑張ってたんだけどね、全然マリノスのほうが上手だったわあ」
わざわざアウェーのファンに声を掛けるなんて、怖い人のすることだと思ってたし、そもそも鹿島の人は負けてがっかりしてるはずだから、妙にあっけらかんとしているおばちゃまの存在は意外だった。
聞けば普段は、ボランティアで場内誘導をやっている方らしい。夫とふたり連れで、今日は観戦に来たのだと。まったくサッカーには詳しくなさそうなんだけど、すっごく応援は好きそうというのが可愛らしかった。「あれ？東京まで帰るの？なおさら勝って良かったねぇ。気をつけて、またよかったら来てね」と優しい言葉。来週、日産で待ってますよというこちらの言葉にはとくに何の反応もなかった。おそらく近くにお住まいで、ホームだけを楽しみにしてる方なのだろう。
こういう中高年を取り込んで行くことも大事だよね。安定的に来てくれるし、お金に余裕がある人も多いし。
今後、ファンを少しずつ拡大し、緩やかな成長を続けるには観戦環境、とくにスタジアムへのアクセス向上が欠かせない。
やはり地下駐車場を完備した形での三ツ沢ニッパツの二層化を政官財に訴えて行く必要性を感じる。収容人員は3.5万〜4万。ただ日産はここ一番だけにしか使わないことになると、それも神奈川県、横浜市には都合悪い。
世界的にはクラブ所有の形で、スタジアムを好きに使えたらいいのだけど、マリノスタウンに投資をしてたら、額がハンパないから回収の前に破産してしまう。
いずれにしても、やはりサッカーはサッカー専門のスタジアムで見たい。陸上トラックがあるほうがいい理由を、僕は思いつかない。
大昔に現地で見たカンプノウ、サンシーロは最高だった。歴史や建築や、人、あらゆる要素がスタジアムの雰囲気を作るのだけど、日立台やカシマにあって日産にないものが、臨場感だと確信する。
どんなに素晴らしいフリーキックも、左サイドのドリブル突破も、九死に一生のビッグセーブも、感動は距離に反比例する。
ホームスタジアムを悪く言うつもりはない。いや、今週末だってもちろん行く。でも今のうちに何か手を打たないと、という思いを強くしている。
試合に勝ったからだけでなく、見やすくて、雰囲気もあって、肉もおいしくて。カシマもまた行きたい。
http://soccer.blogmura.com/f-marinos
↑ランキングに参加しています。もっと面白い記事がいっぱい読めるかも。クリックをお願い致します。
