1993.5.15に開幕したJリーグがジャスト20周年を迎えた夜、開幕戦に勝利した名門チームはナイスゲームで、リーグの誕生日を祝った。
完封勝利はナビスコ湘南戦(1-0)以来の公式戦5試合ぶり、3得点は3月、リーグ戦の清水戦(5-0)以来11試合ぶりという久々の溜飲の下がる快勝。
湘南戦のGKは六反だったから、榎本哲也の完封は上記清水戦以来のものだった。
その榎本、名古屋戦で玉田のPKを弾き出してチームを救ってから、ノッタのだと確信している。今宵の試合はノッテルセーブが実は最大の勝因だったとみる。
前半42分、最大のピンチ、短いパスでペナルティエリア内に侵入を許した上に1対1の場面を作られる。…アカン、目を覆いたくなる刹那、榎本が止めたのか、身を投げ出した榎本にシュートが吸い寄せられたのか、ボールは弾かれた。このプレーがどういう意味を持つか、前半、FKやCKを打てども打てどもゴールの予感がなかった攻撃を思い出せば分かる。
後半、確かに多彩な攻撃であげた3得点はどれも素晴らしい。だがこれは粘り強くマリノスに決定機を作らせずにスコアレスで折り返したジュビロが前に出て来たからだ。相手が勝負に出てきたから、ハマった。
齋藤学の突破がチームの力になることは後半の先制点、そして自分の叩き込んだ2点目で明らかだけれどもその展開になったのは、我が軍が辛うじてスコアレスで後半に持ち込めたから。名古屋、ロスタイムでのPKストップに匹敵するビッグプレーだ。先にジュビロが点をあげたなら、前半のような忸怩たる攻撃が続いていた可能性はある。榎本に素人選出のMOMを差し上げたい。
突破をかけるスペースがなかった学は、この展開のあやもあって後半輝くことができた。学がアタッキングサードでボールを持ったときのサポーターの歓声と期待のどよめきはスゴイ。ただし学は自身の出来がイマイチとヒーローインタビューで語ったように、復調途上だ。ゴール裏での挨拶でもスベっていたのはブランクのせいだということにする。まだまだ良くなる、そう考えるとワクワクするよね!!
選手層が薄く、サブとレギュラーの差が大きい、それゆえ高齢スタメンが固定化していることは我が軍の大きな課題だが、この日途中出場した端戸、ファビオ、藤田、他にも天野、小椋など準レギュラーが、贔屓目も含めて頼もしい戦力になりつつある。
しかしそこにあの男の名前がない。この日、つまりJリーグと同じ誕生日の男のことだ。
この試合、3得点によりマルキ、中村俊輔、中澤佑二の三人が途中でお役御免となった。テレビに映ったベンチの三人からは試合中だったが笑顔がこぼれる。それくらい展開に余裕ができ、この主力三人が休めたのは大きい。が、交代枠は三人。つまり、まもなく不惑のドゥトラだけは、今日も皆勤賞を続けた。
ドゥトラがもし人間だったら何歳なのか?ー
もし人間だったら過労死してるのでは?というジョークがある。なぜ彼だけがフル出場なのか、それは代わりがいないから。
だが、そのドゥトラがこの日受けた警告により、ナビスコ予選突破がかかる清水戦には出場停止となった。せっかくの有給にしっかり休息して欲しい。
話を誕生日の男に戻そう。この左SBを彼がきちっとバックアップできれば、我が軍の安定感は一気に増す。ドゥトラは化け物のようにスペシャルだが、我々はこの男に後継の夢を見る。
じゃあ誰がやるの?
比嘉でしょ(≧∇≦)
それが言いたかっただけ? 違う、本気で彼の覚醒が必要だ。樋口監督、ぜひ比嘉の起用をお願いします。
川崎が大宮を下したことで、
1,横浜FM 勝点12 +6 (4勝1敗)
2,川崎 勝点10 +4
3,磐田 勝点9 +3
の3チームに予選突破は絞られた。引き分け以上で自力突破の有利な立場だ。学のニューヒーロー賞も見えてきた?
いや、この真剣試合で比嘉祐介が活躍すればおまえがニューヒーローだ、待ってるぜ!
視界良好。あえて問題を探すとすれば、一週間出張につき深夜にならないとこの試合が見られない僕サイドの問題だけである。