【保存版】中村俊輔がシャーレを掲げる

スポナビブログの閉鎖に伴い、引っ越し。無くなっちゃうのは忍びなかったのでアーカイブです。基本、更新はしない予定

素人の見た、第10節・柏レイソル(日立柏)

今季初のアウェーに乗り込んでみた。連休最終日の19時試合開始。

翌日の仕事を心配するへたれな僕はもういない。

事前研究の結果、柏駅付近の駐車場の予約までして(妻が)そこからバスでスタジアムへ。

日産スタジアムに慣れた身からすると、サッカー専用スタジアム、しかも1.5万人程度の小さなホームはとてもうらやましく感じる。何しろピッチというか選手までの近さが異常。

慣れないアウェー観戦で最大のミスは、アウェー指定席が売り切れで、立ち見の自由券(オール立ち見というのが野蛮な柏っぽいw)しかなかったためのチョイス。俊介を連れて立ち見は無理と判断し、アウェー席寄りのホーム指定席を購入。そこからアウェー席に潜り込めないかという目論見だったが、入り口から完全に別で、スタジアム内でも往来は不可能だった。で、一か八か、アウェー側の入り口から入ろうとするも意外なアルバイトのもぎりお姉さんがきっちりこちらのチケットを見てくれており、「入り口がここじゃないんですよ、スミマセン」などと、あらご親切に。

座った席は、ちびるほどにマリノス応援席が近くて、応援歌も一緒に歌える距離。が、360度ほぼ黄色い服を着た方達がいては、さすがに歌えません。ただひたすらウォームアップ中も選手との距離が近いのに感動。マルキのシュート音が聞こえてくるっ! ・・いや、マジだって。

試合は我が軍が押し気味に進めた。戦う気持ちも出ていた。

ただここ一番で、こちらは鹿島との激闘から中二日、あちらはACLのアウェー戦から中五日というコンディションの差が出た。

先制点を早々に与えたオフサイドっぽいクレオの飛び出しだが、中澤先輩は追うのをやめていた。セルフジャッジというやつだ。工藤のミドルを許した場面も富澤の寄せがわずかに甘かったのではないか。ちょっと厳しさが足りなかった、いや足りなかったのではなく出せなかったのではないかと思う。

兵藤は体を投げ出して一時は同点となるゴールを決めた。気持ちのこもったシュートだった。

相変わらず中村俊輔の動きはすばらしい。トップ下のポジションではないが、体を投げ出してのスライディングは単純に見る者の心を打つ。

だがマルキの足は止まっている。早めの交代はやむを得ないだろう。たまにボールを受けると持ち過ぎで失っていた。いつもの調子なら失わないという自信が本人にもあるのだろう。なおさら調子の低下が深刻なのではと思う。富澤も本調子でない。工藤への寄せもそうだったが、縦のボールを狩る動きが少なく、攻撃のスイッチを入れる役割である彼のパスが粗い。

でも、内容はよかったんだ。ファビオを入れてからラスト10分は本当に熱くさせてくれたし、佐藤も絶対に自分が結果を出すといういい意味での欲を感じた。

総攻撃。黄色い服を着た人たちの悲鳴が聞こえるのは心地いい。が、悲鳴の後に長い沈黙が来るのでなく、ほっと安心のため息がスタジアムに広がる。

4次攻撃、5次攻撃と続くロスタイムに、兵藤が狙い澄ました難しいシュートはポストをたたき万策尽きた。悔しい悔しい敗戦だ。これで4試合、勝ちなしという急ブレーキ。またも大宮が勝ってしまい、勝ち点差はさらに広がり6。

1−2。通算で6勝2敗2分となった。

悔しまぎれ、負け惜しみにも何もならないが、本当に選手が近くて、スタジアムはすごくよかった。わざわざ高速を使って、柏まで来たかいがあったなあと、ますますマリノスを応援したくなる、そんな一日だった。

来てよかった、最高だったな、と帰りの車で繰り返す。せめて口に出す言葉だけは前向きに。お土産に勝ち点3があれば本当に本当に最高だったのに。

でも、懲りずにアウェーもできるだけ行こうっと。

なお7万人収容の日産と異なり、柏は1.3万人で、バックスタンドはほぼ完全に満員だった。そのため度々、俊介を抱えては最上段にエスケープ。周りの観客の皆様ご迷惑をおかけしました。この場を借りてお詫び申し上げます。

ただ俊介は最後まで帰りたいとは言わなかった。きっと親がめちゃくちゃ楽しんでいることを察したんだと思う。大変ありがたく、我が家のマンオブザマッチは間違いなく俊介だった。何の話やねん。

気を取り直して次節は中四日で名古屋戦。連戦は続くが、どうやら齋藤学が帰ってくる。

マリノスも調子が落ちてきたが、名古屋はそれ以上にイマイチで11位。勝つしかないでしょう。

いつもの場所で、トリコロールの勇者に会おう。