【保存版】中村俊輔がシャーレを掲げる

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西から昇る太陽だって、きっと美しい

3月2日。マリノスの今シーズン初勝利に大いに沸きました。この週末の最大の喜びであったことは間違いのないところです。

では、その次に嬉しかったことは?

この答えが多くの人の賛同を得られるのではないかという自信があります。

場所は北九州の本城陸上競技場。その時、歴史が動いたというのに、目撃者はわずか3,355人というのが少し寂しい。J2最少の観客数です。

2-1から、だめ押しの3点目を記録したのは太陽の子、俺たちの比嘉さん。開幕フル出場だって十分な成果なのに、プロ初ゴールを記録してしまったわけです。

ペナルティエリア付近でボールを受けると、素早く右足を振り抜きます。相手DFに当たって方向が変わったことが幸いし、キーパーが飛んだ方向と完全に逆に転がって行きました。紆余曲折を経た比嘉さんらしいゴールです。

右手を上げて、人差し指で空を指すというオーソドックスで控えめな喜び方でした。でも一夜明けたら、きっと比嘉さんのことです。喜び爆発のはっちゃけたコメントが飛び出ることでしょう。ひょっとしてもう関西弁丸出しかも…。楽しみに京都のホームページをめくります。http://www.sanga-fc.jp/blogs/diary/4129/

「(Jリーグ初ゴールの感想は?)初ゴールももちろん嬉しいですが、それより開幕戦を勝てたことの方が嬉しいです。相手DFに当たってゴールに入ったので、どう喜んでいいのかわからず、またオウンゴールかなとも思ったので、ゴールパフォーマンスは控えめになりました。ただ次の試合では、チームの誰が決めてもすごいパフォーマンスをやろうと考えていますので、楽しみにしていてください。(サポーターの皆さんへ)またアウェイでの戦いとなりますが、サポーターの皆さんのおかげで自分達は頑張れているので、次の試合も応援よろしくお願いします!!」

あっ。もう、中心選手みたいなコメントしている。やはり私たちが思った通り?やればできる子だったんですね。

それにしても、比嘉さんが評価されているのはもちろん積極的な攻撃性。そこを期待されてのスタメン抜擢でした。ゴールという結果だけでなく、積極性を褒めてもらってるようなのは、試合後のバドゥ監督のコメントを見ても分かります。

一方で課題が対人守備にあるのも明白です。守備型の選手として福村選手は、昨年41試合に出場しており実績十分。この選手がライバルになるのは間違いないところ。開幕戦後のコメントを見る限りは、この監督は非常に攻撃力重視のように思えます。それは比嘉さんが出場機会を増やす上で極めて重要な要素ですね。

ゴールはともかく、今後も失敗を恐れずトライし続けてほしいなと思います。このままの道を突き進んだときに、マリノスが欲しがるサイドバック像とは離れそうなのが気がかりではありますが、飢えに飢えていた試合に出られることがまずは一番。上々のスタートを切ったのだから、このままの調子を続けてほしいです。大事なのは継続ですぞ。

去年の七夕で俊さんが、「ひがさんがスタメン出場できますように」と書いたのは有名な話。初ゴールを受けて、お祝いメールも俊さんから比嘉さんに届いたそうです。見事にスタメンで出て、得点も決めて、本人以外で一番喜んでいるのは俊さんかもしれませんね。

たった2ヶ月前、彼が移籍するという報せは私たちを大いに悲しませました。1月11日、失意の私は「ついに太陽は昇らず。心に空いた大きな穴|http://sp.plus-blog.sportsnavi.com/vaphoon/article/233と書き、泣きました。

まだ1試合終わっただけですから、何かを論ずるには早すぎます。京都の監督がそんなに勝ち続けられないのではという予感めいたものもあります。

ですが、私の想像よりも、太陽ははるかに逞しく、再び輝くことを狙っている。そう期待に胸が膨らむ開幕戦でした。

西から昇る太陽だって美しいはず。昇ってくれよ。がんばれ、俺たちの比嘉さん。

http://soccer.blogmura.com/f-marinos

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